送別会の季節

アルバイト先の送別会だった。今年もこの季節か、と思いながら泣かないように、とウォータープルーフのマスカラを二度塗りした。

7cmヒールのパンプスを履いて歩くのももう慣れてきてしまったな、と感じている。

すこしかかとの方が脱げたりするけど、ちゃんと歩けている。

2次会で飲みすぎて酔っ払ってしまって、後輩や同期に散々迷惑をかけてしまって反省した。それでも卒業した先輩たちと就活の話やこれからの人生のお話をしていると人生はほんとうに夢だらけなんだな、と改めて感じた。

小さい頃から両親の隣でドラマを見て育ったので、ドラマの中の東京がキラキラして見えたし、東京に行けばたくさんの素敵なことが待っているのだろうとも期待していた。

実際には東京ではなく、横浜に進学で出てきたのだけれど、思った以上に平凡だなと感じた反面、予想もしなかったことが起こりうるんだなと実感した。

いまでも都内に行く際に乗る電車から見える景色にはドキドキしてしまうし、ドラマの中でふとした瞬間にでてくる橋なんかを見て、すこしくすぐったい気分になったりする。

ドラマにこうやって影響される人はもう少なくなってきているのかな。おセンチになっちゃうとドラマのことを考えてしまう思考回路、いい加減改善していきたいなって思う。