26 歳、大きな目標設定

17 時になるころにはもう日が落ちて、在宅勤務を行っていると、パソコンとモニターから発せられる光で自分が作業していたことに気づく。

転職して 1 年が経った。薄給で心と身体をすり減らすだけの仕事から離れて 1 年経ったということでもある。この 1 年は、ただただ「普通の生活」を取り戻すことに専念していた。9 時から仕事をし、夕方に仕事を終え、日付が変わる時間にはベッドの上にいるような生活だ。

もうそんな普通の生活を 1 年も続けていると、ふとした瞬間に「これ」といった武器を持っていない自分にうんざりする瞬間がある。

一応、理系学部の大学は出たものの、全く違う航空業界に就職し、転職して今は IT 系の会社にいる。学生時代にいやいや勉強していたことがやっと生かされると思ったけれど、圧倒的に知識量も経験もないことに悲しくなってしまった。

文系出身でコードなんて書いたことありません、という同期たちがバリバリ仕事をしていて苦しくなる。苦しい、つらい、悲しい、などと口走っていては何も始まらないので、あと 3 年以内に修士課程に進むことを大きな目標とした。

自分なりにいろいろ調べてみたが、コンピュータサイエンスを学べる大学院はあまり日本にないらしい(私立なども視野に入れればもちろんある)。海外の大学院に行くことも視野に入れながら、英語の勉強も合わせて行い、情報収集を行っていく予定だ。どうしても今はコロナウイルスの関係で海外に行く機会がないが、渡航の制限等が緩和された際にすぐに動けるように準備をしておきたいと考えている。

もう親のすねをかじることはできないし、自分が大学生のときに借りていた奨学金の返済もあるので、大学院に行くとなると貯金をしたり、新しい奨学金探しも行わなければ。こうやって自分自身のやりたいことをつらつら書いていると、やらなければいけないこと、今すぐできること、少し頑張ればできること、など明確になってきてとてもいい。

明日も仕事に向き合いながら、なぜ大学院に行きたいのか、行ったら何がしたいのか、など掘り下げていこうと思う。